こんにちわ!
「年収200万円以上アップなら外資系転職」の亀井梨穂菜です。

さてさて、いきなり本題に入りますが、「外資系企業って年収が高い」って言われていますが、「何でだろう?」って疑問を持っている人、多いのではないでしょうか?


今日はそのカラクリについて説明させて戴きますね。

外資系企業とは?

 外国資本の会社で働くとは?

その前に、「外資系企業って何?」「外資系企業で働くとはどういうことか?」という説明からさせていただきます。


「外資系企業」とは、日本にいる私たちから見て「親会社が海外にあって、その子会社である日本支社」のことを指しています。
「親会社が海外」 と言っても、もちろん色々なパターンがありまして、欧米諸国に親会社があったり、中国や東南アジアに親会社があったり、南米に親会社があったり、実にバラエティーに富んでいます。


当然のことながら、企業文化としては、その親会社のカルチャーが色濃く出ていますので、アメリカ系の企業だと実力主義や競争型が多かったり、ドイツ系やフランス系の企業だと、ワークシェアに重点を置いていたり、、、


「外資系企業」といっても、会社によってまるで違う文化や考え方を持っている。とご理解ください。
そこで働くには、親会社のカルチャーに合わせた考え方にシフトする。ということになります。ここが結構ポイントになりまして、、自分の考え方を変えないと親会社の企業文化についていけない!なんてこともあります。

親会社(欧米諸国)の給与体系の考え方

 メンバーシップ型とジョブ型の違い

さて、親会社の考え方の中でも日本企業と大きな違いがあるのが、「給与体系」になります。ここでは特に欧米の会社の給与体系との比較をしてみたいと思います。


皆さんは「メンバーシップ型」「ジョブ型」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
日本企業は一般的に「メンバーシップ型」という給与体系を敷いているのですが、これ、日本特有の給与体系でして他の国では殆ど見かけない仕組みなのだそうです。


一言で言うと、「終身雇用を前提に、勤続年数の長さに応じて給与が上がっていく仕組み」のことを指します。同じ会社の中で同様の部署内にてずっと働くこともあれば、ある日突然全く違う分野の部署へ異動になったり、子会社への出向などもあり、その会社の専門家、社内にてマルチタスクプレイヤーに育つことが多いと思います。


これに対し「ジョブ型」の給与体系は欧米では一般的な仕組みになります。一言で言うと「特定の専門分野の職務・職責に対して給与が決められている仕組み」のことを指します。

例えば経理の場合、入出金に関する仕訳を切ることが出来れば「アカウンタント」、固定資産や給与、関係会社間取引などの仕訳を切ることが出来れば「シニアアカウンタント」、これらを踏まえ月次決算まで締めることが出来れば「マネージャー」といった具合に、職務や職責に応じてタイトルやポジションが設定されており、それに応じた給与額が社内で決められているものとなります。


因みに「メンバーシップ型」という呼び名は日本特有の仕組みで海外にはありません。「ジョブ型」と比較する為に作られた和製英語だそうで、外資系企業の本社人事部に説明しても、まず通じないそうです。

今までの実績が高く評価されやすい理由

職務・役割が合致すれば高値がつく

この「ジョブ型」の給与体系の仕組みに給与が高くなるカラクリがあります。


思い出してください。日本企業特有の「メンバーシップ型」は、勤続年数に応じて等級が決まっており、そこに役職がつくと役職手当が乗っかって計算されています。評価基準が「長く勤続している」こと。プラス「役職手当」です。


これに対し「ジョブ型」の場合は役職やタイトル、ポジションに対して年収が決まっています。勤続年数や年齢は関係ありません。各ポジションごとに職務と職責がありますので、何が出来る人なのか?に対して値段(=つまり年収)が決まっているのです。


つまり、みなさんが今まで働いてきた実績の中で、何か一つ職種を絞り込み、この仕事はこのレベルまで出来る。というものがあれば、「ジョブ型」の仕組みで高く評価される可能性があるのです。


自分の実務経験が、どの職務・職責に該当するのか?当てはまるものがあれば、それがいくらになるのか?を調べてみれば良いのです。

たまたまアルバイトで入った会社が外資系

中途半端な広報や秘書の仕事が評価されてしまった

私の場合、27歳の時にたまたまアルバイトで入ったアメリカ資本の会社で、オフィスマネージャーとして正社員で採用されることになりました。当時、新卒で入った会社での経験しかなく、しかもたったの3年で辞めていたのでまさか自分が外資系の会社の正社員、しかもオフィスマネージャーとして採用されるとは思ってもいなかったため、本当にびっくりしたのですが、これもこの仕組みで考えると合点が行くのです。


最初の会社では、3年間のうちに様々な部署に異動となり、結果、「人事・広報・秘書・新規事業企画室」といった部門で働いていました。年収はボーナスまで入れて330万円程度でした。
オフィスマネージャーとして正社員で採用された次の会社での給与は400万円。直前まで一時無職、アルバイト採用だったのに、いきなり正社員途用で70万円の年収アップです。


これは親会社の基準が、「オフィスマネージャー」ポジションの場合400万円以上だった為。だと思います。
因みにオフィスマネージャーの職務・職責が、バックオフィス全般の管理。でして、、内容は、「総務・人事・広報・ついでに社長秘書も兼務」だったので、新卒で働いていた会社で経験したことがそのまま活かされた形になっていました。


実際、英語で多少苦労はしたのですが、普段の仕事内容としては特に難しいこともなく、無難に業務をこなしていました。

当時はこの仕組みの違いも知りませんでしたし、こんな分析もしたこともなく、ただのLucky!と思っていただけなのですが、「ジョブ型」の給与体系の仕組みで「オフィスマネージャー」の職務・職責の価格が付いただけ。と捉えると納得の年収アップだったのです。


これ、新卒で入った会社にそのままいたら、年収が70万円あがるのに何年くらい掛かったかな?と考えると偶然の転職だったとは言え、本当に面白いですよね。

まとめ

さて、外資系企業の給与体系「ジョブ型」の仕組みについて、私の経験も含めて説明致しましたが、理解が深まりましたでしょうか?


日本特有の「メンバーシップ型」の給与体系とは違った評価方法になるため、ご自身の実務経験が、外資系企業の何らかのタイトルやポジションにマッチした場合、年収がいきなりアップすることがあるのです。


外資系企業は年収が高い 


その理由は親会社の給与体系で評価すると、あなたの実務経験はもっと高い年収で評価されるから
でした!