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「年収200万円以上アップなら外資系転職」の亀井梨穂菜です。
職務経歴書はプレゼン資料
突然ですが、皆さんはプレゼンテーション資料を作成、或いはプレゼンテーションを行ったことはありますでしょうか?
効果的なプレゼンテーションを行うコツは、3つポイントがあるとされています。
1つめ.伝えたい内容・メッセージを明確にする
2つめ.オーディエンス(聴衆・聞き手)が誰かを意識する
3つめ.プレゼンテーションを聞いたり見た人がすぐに行動を起こせるようにする
聞き手が何をイメージして、どんな行動を取るか?また、どう行動して欲しいのか?を
効果的に伝える方法を考えて構成を練り、聞き手である他の部署の人達や、お客様の印象に残るようなプレゼンテーションにしなければ、やる意味がありません。
これ、職務経歴書でも同じことが言えます。
つまり、1つ目の「伝えたい内容・メッセージを明確にする」は、
例えばあなたが書いた職務経歴書を見て、あなたはどんな人で何が出来るのか?募集している職務と職責の内容を入社後、即戦力として直ぐにこなして貰えそうか?
あなたの職務経歴書を見た採用担当者がイメージが沸きやすいように構成を工夫し、あなたが即戦力となり、現在募集をかけているポジションに適した人材である。
ということを伝わりやすいメッセージになるように簡潔にまとめられているか?を意識すると良いのです。
2つ目の「オーディエンス(聴衆・聞き手)が誰かを意識する」は、
あなたの職務経歴書を見るのは誰なのか?採用担当者は人事なのか、応募先の会社でのあなたの直属の上司に当たる人なのか?を想像します。
おそらく大量に届くであろう、あなたの競争相手となる他の応募者の職務経歴書の中から、あなたの職務経歴書が採用担当者の目に留まりやすく、より優れていると思われる書類になるよう簡潔にまとめるのがコツなのです。
3つ目の「プレゼンテーションを聞いたり見た人がすぐに行動を起こせるようにする」は、
あなたの職務経歴書を見た採用担当者が、書類選考の結果、1次面接に来て欲しい。実際に会って色々と聞いてみたい。と思い、あなたや、エージェントに連絡を入れる。ことを想定します。
直接応募の場合であれば、メールアドレスや携帯電話の番号を入れますし、エージェント経由で応募した場合は、エージェントのロゴや連絡先が入ったフォーマットで職務経歴書を提出します。
何よりも、あなたの職務経歴書を見て、会いたくなるような書類に仕上がっている。連絡先をすぐに確認したくなるような内容にするべきなのです。
人事採用担当者は忙しい パッと見て落とされないレイアウトとは?
職務経歴書もプレゼンテーションの書類や方法と同じである。とお伝えさせていただきましたが、イメージは沸きましたでしょうか?
では、次に実際に採用担当者に届く書類の数を想像してみましょう。
募集職種や給与レンジにもよりますが、多い時は1つのポジションに50件から100件以上の職務経歴書が届いてしまいます。
数ある職務経歴書の中から、最初に削るとしたらどんな職務経歴書なのか、想像できるでしょうか?
採用側として「職責ベースで何が何処まで出来そうか?」を判断し面接対象者を絞り込んでいた
実際、人事で採用担当をやっていた頃の私の経験上、まずは、読みにくいもの。分かり辛いもの。をA・B・Cでランク付けするならCに入れてしまいます。
次に、読んでも伝わらないもの。何が出来るのか明確でないもの。はBランク。
この段階ですでに半分以上はCとBでした。
更に、次のステップとして、残った応募書類のうち、読んで内容は分かったけど、そもそも募集している職務や職責とマッチしていないものはBランク行き。として分類していました。
そして最終的に残った2割から3割程度の書類がAランクとして分類されます。
書類は全て一旦、担当部署にお渡ししていましたが、募集をかけている部門の人達はAランクの職務経歴書しか見ていないことが多かったです。
また、私が自分の部下を採用する場合だと、「読みにくいもの」「分かり辛いもの」「読んでも伝わらないもの」「何が出来るのか明確でないもの」は、Reason Codeを決めてそれぞれポストイットを貼って、Boxに入れて一旦収納します。
それ以外の「見て分かりやすいもの」「面接で話を聞いてみたい」と思わせる書類は1次面接のアレンジを人事に依頼していました。
1次面接を終えて、あまり良い人材がいなかった場合はBoxに収納した書類の中からReason Code別に念のため一旦目を通すこともありましたが、殆どのケースでそのまま読むこともなく人事経由でエージェントにお断りの連絡を入れて貰っていました。
採用プロセスに関わる人達は、普段の仕事で忙しい合間を縫って職務経歴書に目を通し、面接の日程調整をしなければなりません。
時間の無い中で書類選考を行っている為、パッと見て分かりやすい、何が出来るか明確に記載出来ている書類しか、読んで貰えないことが分かれば、どのような職務経歴書を作成すれば良いか?もう想像できますよね。
(まとめ)プレゼンテーションと同じく「見て納得させることが出来るか?」が鍵
さて、職務経歴書はプレゼンテーションと同じである。という理由がお分かり戴けたでしょうか?
あなたが何を伝えたくて、
その伝えたいメッセージを受け取るのが誰で、
受け取った後にどんな行動を取って欲しいのか?
あなたは誰でどんな経験があって、どんな仕事が出来るのか?
募集している職種にいかに適しているのか?
採用担当者が人事であれ、直属の上司となる人物であれ、興味を持って読んで貰えるのか?
書類を通して私に興味を持ってもらい、面接の連絡を貰うにはどうしたらよいか?
を考えて職務経歴書を作成するのがコツとなります。
ご参考になれば幸いです。